高知東クリニック

脳外科・内科 高知東クリニック│高知県南国市篠原161番4

医療コラム

2016年7月

目の症状と脳

目の症状でお困りの方はたくさんいます。その多くは眼科で診断・治療を行えるものです。しかし、実は脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤(りゅう)など、脳の病気が主な原因である場合も含まれているのです。このことは一般にあまり知られていません。

人間は後頭葉(脳の後ろの部分)で物を見ており、ここに異常が出ると視野がおかしくなります。また下垂体といわれる部分に起こる脳腫瘍が脳の底で視神経を圧迫すると視野異常を起こすことが知られています。脳静脈瘤といわれる脳動脈にできる瘤(こぶ)もある種の神経を圧迫すると、物が二重に見えたりまぶたが閉じた状態になることがあります。眼球を入れる骨で囲まれた構造物(眼窩=がんか)の中に腫瘍があると視力低下、眼球突出がありえます。目の近傍の皮膚が動いたり、引きつる場合には、脳内で顔面神経が血管に圧迫されている可能性が高いです。

これらはほんの一部の例にすぎません。目に関する症状でお困りの方は、念のため脳外科で磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受けておくといいでしょう。

 

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