高知東クリニック

脳外科・内科 高知東クリニック│高知県南国市篠原161番4

医療コラム

2018年3月

脳腫瘍

脳神経外科の診療では、磁気共鳴画像装置(MRI)での画像診断で、ほぼ毎月のように脳腫瘍が発見されます。そんなに多いのかという驚きと同時に、脳腫瘍の方にとって大変な末路が待ち受けているのだろうと思われるかもしれません。悪性腫瘍の場合は確かに深刻で、救命のため、迅速かつ的確な治療を要しますが、良性腫瘍ではどうでしょう?

良性腫瘍も数ミリ程度のものからピンポン玉以上の大きさのものまでさまざまです。手術を行う、行わないは医師との話し合いで決まります。腫瘍の場所、大きさ次第では、手術なしでも寿命まで症状なく生きられる方も多いのです。手術治療を選ぶ場合、特によく見つかる脳の表面近くの腫瘍の手術は比較的、危険が少なく、元気に社会復帰できるケースが多いといえます。一方、頭蓋底など脳の深部に位置する良性腫瘍は悪性腫瘍に似た経過になることもあり、手術難度も上がりますので経験豊富な脳外科の医師による手術を要します。ひとくくりに脳腫瘍といってもケース・バイ・ケースというわけです。

 

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