高知東クリニック

脳外科・内科 高知東クリニック│高知県南国市篠原161番4

医療コラム

2019年1月

超急性期脳梗塞治療薬 2019version

早いもので当院が開院してすでに3年が経過しました。最も多いのが脳梗塞関連の患者さまです。約2年前に記述した脳梗塞超急性期治療薬のお問い合わせが多いので、再度ご説明いたします。

脳梗塞とは脳血管が血栓によって閉塞(へいそく)し、脳血流が途絶え、半身まひや言語障害などのみならず、重篤な場合は死亡に至る病気です。アルテプラーゼ(tPA)という脳梗塞治療薬の静脈内投与は、この血栓を溶解させ、途絶した脳血流の再開が期待でき、症状を改善させる可能性があります。日本でも超急性期tPA療法は、全国的に行われており、治療可能時間が発症後4.5時間以内と規定されています。

しかし、頻度は低いものの、出血性病変を引き起こすこともあり得ます。また、いわゆる緊急手術が可能なレベルの病院でしか使用できません。脳梗塞の疑いのある症状が出た場合、一刻も早く救急処置が可能な病院に行き、この治療法の適応時間内に確定診断され、tPAが使用できるかを医師に判断してもらう必要があります。

 

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